年賀状じまい、角を立てない文例と準備の進め方|今年で終わりにする人へ【2026年】
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「今年こそ、年賀状をやめようかな」。毎年11月になると頭をよぎるものの、「失礼にならないか」「相手がどう思うか」が気になって、結局いつも通り何十枚も書いてしまう。そんな人は少なくないはずです。
書く時間が取れない、住所録の管理が負担、そもそも最近は会ったときやLINEで新年の挨拶を済ませている――理由は人それぞれですが、「やめたい気持ちはあるのに、言い出せない」というのが本音ではないでしょうか。
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この記事では、角を立てずに年賀状じまいを伝える文例と、相手に心配をかけないための進め方を整理しました。読み終える頃には、今年の年末に何を書けばいいかがはっきりするはずです。
年賀状じまいをする人は、実はもう珍しくない
まず知っておきたいのは、「年賀状をやめる」という選択をしている人が、今や特別でも何でもないという事実です。
日本郵便が発表した2026年用の年賀はがき当初発行枚数は約7億4,841万枚で、前年の約10億7,000万枚から約3割減少しました。これは記録が残る2004年用以降で最大の減少幅とされ、ピークだった2004年用と比べると実に6分の1程度にまで落ち込んでいます。SNSやメッセージアプリの普及に加え、2024年10月の郵便料金値上げも後押しになったと見られています。
企業の間でも動きは同様です。帝国データバンクが2025年12月に実施した調査では、すでに年賀状じまいをした企業が58.1%と半数を超え、2026年1月分から新たに年賀状をやめる企業も1割程度にのぼりました。個人を対象にした各種アンケートでも、年賀状じまいを済ませた、またはすでに検討している人がおおむね3割前後にのぼるという結果が複数見られ、完全にやめるというより「まずは枚数を減らす」ところから段階的に見直す人も多いようです。
つまり、「自分だけが薄情だと思われるのでは」という不安は、統計の上ではすでにかなり的外れになっているということです。

角を立てずに伝える3つの要素
年賀状じまいを伝える文面でマナー違反とされやすいのは、「もう出しません」「今年で終わりです」のような断定的で冷たい言い回しです。相手に突き放されたような印象を与えてしまうと、長年の付き合いにひびが入りかねません。
角を立てずに伝えるために押さえておきたいのは、次の3つの要素です。
| 要素 | ポイント |
|---|---|
| 1. これまでの感謝 | 「いつも温かいお心遣いをありがとうございます」など、長年のやり取りへのお礼を先に述べる |
| 2. やめる理由をやわらかく | 「書く時間がなかなか取れず」「働き方の変化に伴い」など、断定を避けた柔らかい表現にする |
| 3. 今後の連絡手段 | メール・LINE・SNSなど、今後もつながれる方法があれば一言添える。関係を切るのではなく形を変えるだけだと伝わる |
「控えさせていただく」「一区切りとさせていただく」といった、やわらかく余白を残す言葉を選ぶのがコツです。「やめます」より「控える」、「終わります」より「一区切り」。同じ内容でも、言葉の選び方ひとつで受け取る印象は大きく変わります。

相手別・年代別の文例
関係性によって、文章の丁寧さや理由の書き方を変えると自然に伝わります。
友人・知人向け(カジュアルめ)
いつもあたたかい年賀状をありがとうございます。近年はなかなか年賀状を書く時間がとれず、誠に勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶は一区切りとさせていただきます。今後はSNSやメッセージで近況をお伝えできればと思いますので、変わらずよろしくお願いいたします。
仕事関係・目上の方向け(フォーマル)
平素は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。働き方の変化に伴い、誠に勝手ながら本年をもちまして、年賀状による新年のご挨拶は控えさせていただくことといたしました。今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
高齢の親戚向け(配慮しながら理由を伝える)
新年あけましておめでとうございます。旧年中は誠にありがとうございました。私事ながら、年々こまごまとした準備が難しくなってまいりましたため、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を終了させていただくことといたしました。長年にわたり温かいお付き合いをいただき、心より感謝申し上げます。今後も電話などで近況をお伝えできればと思っております。
高齢の相手には、大きめの文字で一言メッセージを添えるなど、読みやすさへの配慮も忘れないようにしましょう。相手が「縁を切られた」と受け取らないよう、感謝の気持ちを前面に出すことが何より大切です。
いつ、どの方法で伝える?手段ごとの使い分け
年賀状じまいを伝える方法は、主に4つあります。
| 方法 | 伝えるタイミング | 向いているケース |
|---|---|---|
| 年賀状(最後の1枚として) | 年内〜松の内(1月7日頃まで) | やり取りがあった全員に一斉に伝えたい場合 |
| 寒中見舞い | 松の内が明けてから立春(2月4日頃)まで | 年末に準備が間に合わなかった、年明けに届いた年賀状への返信として伝えたい場合 |
| 通常はがき・手紙 | 時期を問わず | 特定の相手に個別に、落ち着いたタイミングで伝えたい場合 |
| 喪中はがき | 近親者に不幸があった年の年末 | 喪中の報告と合わせて、今後の年賀状辞退も伝えたい場合 |
特に便利なのが寒中見舞いです。年末に年賀状じまいの準備が間に合わなくても、松の内明けから立春までの間に送れば、同じタイミングで届いた年賀状への返信も兼ねられます。郵便局では1枚から購入できる寒中見舞いはがきが用意されているほか、年賀状じまい専用のテンプレートを配布しているサイトもあるため、無理に自作しなくても準備しやすい方法です。

「お便りじまい」は日本だけの悩みではない
年賀状のようにシーズンごとに紙のカードを送り合う習慣が薄れていく流れは、海外の事例でも見られます。クリスマスカードも同様に送付数が減少傾向にあり、SNSやメッセージアプリの普及、郵送コストの上昇、環境への配慮などを理由に「もう送らない」と答える人が増えているという調査結果があります。一方で、受け取るカードの数が減ったこと自体はあまり気にしていないと答える人も多いという見方があり、紙のお便りが減ること自体を深刻に受け止めていない点は、日本の年賀状離れの状況とも重なります。
紙の挨拶状をやめても、ビデオ通話やメッセージで気持ちを伝える代替手段を好む人が一定数いるというのも共通点です。形式を変えても、相手を思う気持ちそのものは別の方法で十分に伝えられる、ということかもしれません。
準備しておくと安心なアイテム
年賀状じまいを手書きの一言で伝える場合、普段使っているボールペンより、筆ペンの方が丁寧で温かみのある印象に仕上がります。印刷した寒中見舞いはがきに一言だけ書き添えるという使い方にも向いています。
押す力に関係なく一定のインク量が出る設計で、筆に慣れていない人でも扱いやすいタイプです。インクカートリッジは交換可能なので、来年以降も年賀状の宛名書きなどに長く使えます。
まとめ:大事なのは「縁を切る」ではなく「形を変える」こと
年賀状じまいは、もはや珍しい選択ではありません。大切なのは、相手に「縁を切られた」と感じさせず、「形を変えて付き合いが続く」と伝えることです。
| ポイント | 要点 |
|---|---|
| 年賀状じまいは珍しくない | 発行枚数は15年連続減少、企業の58%、個人の約3割が実施済み |
| 伝える3要素 | 感謝・やわらかい理由・今後の連絡手段 |
| NGな言葉 | 「やめます」「終わります」など断定的な表現 |
| 伝える方法 | 年賀状・寒中見舞い・通常はがき・喪中はがきから、タイミングに合わせて選ぶ |
| 準備物 | 筆ペンで一言添えると丁寧な印象に |
「失礼になるのでは」と毎年先送りにするより、感謝を込めた一言を添えて、今年きちんと区切りをつける。そのほうが、長年の付き合いに対して誠実な選択なのかもしれません。
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