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2026-08-06 アレコレ編集部

パジャマは本当に必要?Tシャツ部屋着との「睡眠の質」の差をデータで検証してみた【2026年版】

部屋着代わりのTシャツで眠る女性とガーゼパジャマを比べるイメージ

「今日はもう疲れたから、部屋着のTシャツのままでいいや」。そう思って、着替えずにそのまま眠りについてしまう夜、あなたにも心当たりはありませんか。パジャマを買う予定はあるのに、いつも「今日はいいか」で後回しにしている——そんな人は少なくないはずです。

実は、寝るときに何を着ているかを聞いた最近の調査では、「パジャマ・寝巻」を着ている人よりも「スウェットやTシャツなどの部屋着」のまま眠る人の方が多いという結果が出ています。それでも「パジャマなんて別になくてもいいのでは」と思う一方で、寝具・繊維メーカー各社は口を揃えて「パジャマは睡眠の質に関わる」と主張します。どちらが正しいのでしょうか。

この記事では、日本人の着用実態と、素材が睡眠に与える影響を調べた研究データをもとに、「パジャマは本当に必要なのか」を検証していきます。

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まず結論:「必須」ではないが、素材次第で睡眠の質に差が出る

先に結論を言うと、パジャマを着ることそのものが睡眠に必須というわけではありません。ただし、「何を着て寝るか」によって眠りの質に統計的な差が出ることは、複数の研究で示されています。ポイントは「パジャマかどうか」ではなく「素材と着心地」です。ゆるすぎる部屋着でも通気性が良ければ問題ないケースもあれば、逆に見た目は普通のパジャマでも化繊素材でムレやすく、かえって睡眠を妨げているケースもあります。

つまり「パジャマ神話」を鵜呑みにする必要はない一方で、「なんでもいいから今の部屋着で寝ればOK」と決めつけるのも早計、というのが今回調べてわかったことです。

寝るときの着衣に関する調査データを示すグラフ

日本人の約半数は「部屋着のまま」眠っている

まず実態から見ていきましょう。2026年に行われた睡眠に関する調査によると、普段寝るときに着用しているものは「スウェット、Tシャツなどの部屋着」が51%で最多、「パジャマ・寝巻」は39%にとどまりました。年代別に見ると60代のみ「パジャマ・寝巻」派が多数を占めており、若い世代ほど部屋着兼用の割合が高い傾向がうかがえます。

別の調査でも似た結果が出ています。パジャマの使用シーンを聞いたアンケートでは「寝るとき専用」が55.8%、「家中の部屋着として併用する人」が36.3%。また、パジャマと部屋着を分けているかを尋ねた調査では「分けない派」が約6割、「分ける派」が約4割という結果でした。

これらを総合すると、日本ではパジャマと部屋着を兼用する人がおおむね4〜6割、はっきり分けている人が4割前後という構図が浮かび上がります。「パジャマを持っていない=非常識」というわけではなく、むしろ兼用派がマジョリティに近いというのが実情のようです。

素材で変わる眠りの質:研究データを比較する

では、パジャマの有無よりも重要だという「素材」は、具体的にどう睡眠に影響するのでしょうか。海外の睡眠科学分野の研究でも、この点は繰り返し検証されています。

繊維の吸湿性を比較したデータでは、乾いた状態のウールは自重の約35%まで水分を吸収できるのに対し、綿は約24%、化学繊維であるポリエステルは1%未満と大きな差があります。この吸湿性の違いが、寝ている間の体温調整(サーモレギュレーション)に直結すると考えられています。

海外の睡眠実験でも、ウール製の寝間着を着た場合は綿やポリエステルに比べて寝つきまでの時間(睡眠潜時)が有意に短縮されたと報告されており、特に高齢の参加者でその効果が大きかったとされています。一方で、綿はポリエステルより優れた保温性・吸湿性を持ちながらも、ウールほどの効果はないという中間的な位置づけです。

素材吸湿性(自重に対する水分吸収率)睡眠への影響(研究report)コスト感
ウール約35%寝つきが有意に短縮、特に高齢層で効果大高め
綿(コットン)約24%ポリエステルより通気性・吸湿性に優れる手頃〜中程度
ポリエステル(化繊)1%未満吸湿性が低く、ムレによる中途覚醒のリスクが指摘される安価

ここから読み取れるのは、「化繊のスウェットで寝るくらいなら、綿素材のパジャマに替える方が理論上は睡眠の質にプラスに働きやすい」という点です。逆に、もともと綿100%のゆったりしたTシャツを部屋着にしているなら、無理にパジャマへ買い替える必要性は薄いとも言えます。

睡眠不足は個人の問題では済まない。経済損失20兆円という背景

「パジャマなんて些細な話」と思われるかもしれませんが、日本の睡眠事情そのものは決して些細ではありません。厚生労働省の調査によると、男性の37.5%、女性の40.6%が6時間未満の睡眠にとどまっており、「睡眠全体の質に満足できなかった」と答えた人は男女ともに2割を超えています。経済協力開発機構(OECD)の調査では、日本人の平均睡眠時間は加盟国中で最下位という結果も出ています。

さらに、日本人が適正な睡眠時間(7〜9時間)を確保できた場合に防げる経済損失は約20兆円、GDP比で2.92%に相当するという試算も報告されています。眠りの質を左右する要因は生活習慣やストレスなど多岐にわたりますが、「毎晩何を着て眠るか」は、コストをかけずに今日から見直せる要因のひとつだと言えるでしょう。

海外の市場データからも、寝具・寝間着への関心の高まりがうかがえます。ヨーロッパの寝間着市場は2024年時点で数十億ドル規模まで拡大しており、今後10年でおよそ2倍の成長が見込まれているとの分析があります。「機能性のある寝間着に投資する」という考え方は、日本に限った話ではなくなってきているようです。

素材別の寝間着を並べて比較するイメージ画像

パジャマに変えるべき人・部屋着のままでいい人

これまでのデータを踏まえて、判断基準を整理してみました。

  • 今の部屋着が化繊(ポリエステル・アクリルなど)中心 → 綿やガーゼ素材のパジャマへの切り替えで睡眠の質が改善しやすい
  • 夜中に汗でムレて目が覚めることが多い → 吸湿性の高い素材への変更を検討する価値あり
  • 在宅ワークで部屋着=外にも出せる服を着ている → 締め付けのあるデザインが多く、寝間着としては不向きなケースがある
  • ⚠️ 既に綿100%やガーゼ素材のゆったりした部屋着で寝ている → 無理にパジャマへ買い替える必要性は低い
  • 🚨 「見た目がパジャマ風」でも化繊混率が高い安価な製品 → 素材表示を確認しないと、むしろ睡眠の質を下げている可能性がある

つまり大事なのは「パジャマという名前の服を着ること」ではなく、「吸湿性・通気性のある素材を身につけて眠ること」。この視点で見直すと、今の部屋着のままでいいのか、買い替えを検討すべきなのかが明確になります。

買うなら押さえておきたい綿100%ガーゼパジャマ

化繊素材の部屋着で寝ていて、買い替えを検討する場合の選択肢を2つ紹介します。いずれも綿100%で吸湿性・通気性を重視した設計です。

綿100%のガーゼパジャマを整理する女性

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オーガニックコットンのダブルガーゼ素材で、腰ゴムが取り替え可能なつくりになっているのが特徴。素肌に直接触れる部分の通気性を重視したい人向けの一着です。

ワコール 睡眠科学 YDT152 レディース 綿100% 半袖8分丈パジャマ
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寝具メーカーが睡眠科学の観点から設計したラインで、前開き全開タイプなので着替えのしやすさも重視したい人に向いています。夏場は半袖8分丈、季節に応じたシリーズ展開があるため、通年で使い回しやすいのもポイントです。

まとめ:着替えるべきかどうかは「素材」で判断を

「パジャマは絶対必要」という思い込みも、「部屋着のままで問題ない」という思い込みも、どちらも半分正解で半分は言い過ぎでした。日本人の約半数は部屋着兼用で眠っており、それ自体は特別なことではありません。一方で、化繊中心の部屋着で夜中にムレて目が覚めるようなら、綿やガーゼといった吸湿性の高い素材に変えるだけで、睡眠の質が変わる可能性は十分にあります。

とはいえ、「今使っている部屋着の素材が本当に自分に合っているか」「口コミで評判のパジャマが自分の肌にも合うか」を一つひとつ確認するのは、正直かなり手間がかかります。

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